2017/03/06 李彩霞 ランチタイムコンサート

中国・内モンゴル出身。20年前に来日し金沢大学に留学。それ以来、金沢を拠点に二胡の演奏・普及活動を続けておられる、李彩霞(リ・サイカ)さんの、平日お昼のランチタイムコンサート。

ランチタイムコンサートとは、石川県立音楽堂でおおよそ毎月1回開催されるミニコンサート。平日お昼の時間帯に45分から50分程度、主にクラシック音楽の生演奏を聴くひとときを、入場料500円でお気軽に楽しめます。

昨年10月にはじめて李さんの演奏に触れたとき、物心ついて以来今までずっと音楽を聴いてきて、こんなに心を震わされたことはかつてなかったというくらいの大きなおおきな感銘を受けました。

なんとしてもまた生演奏を聴きたい。できたらお礼を伝えたい。そんな気持ちでいっぱいでした。月曜日のお昼だけども、半日だけ有給休暇を取得することにして行こう、と、チケットを購入。

当日のお昼、仕事を切り上げて音楽堂へ。開演5分前に到着。前方から3分の2ほどは満席。後方もかなりの入り。

平日の昼間にも関わらず、想像以上にたくさんのお客さんが駆けつけるということに少し驚きつつも、音楽を愛好される人がこんなにいるんだと嬉しさも感じました。

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今回のコンサートでは、李さんの二胡に、地元出身の演奏家によってピアノとハープが添えられていました。お昼どきのリラックスタイムという趣旨からでしょうか、ライティングも、ステージと客席をどちらとも明るめに照らされた、簡素な光景。

喜多郎さんのシルクロードからはじまって、李さんのオリジナル曲、千と千尋の神隠しからの曲、アメイジング・グレイス、二胡のためにつくられた中国の曲まで、短い時間に多彩な音楽の魅力をギュッと凝縮した、そんな内容。

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地平線の彼方までどこまでも広がる平原の風景を想像させるゆったりとしたメロディ。二胡独特の絶妙な響きの揺らぎ。

ひとつひとつの音の切れ目を感じさせない、滑らかに流れるような、柔らかくとろけるような音の流れが背中を優しく撫でてくれるようで、ところどころ、またしても…涙ぐむのが止められなかった…。

清水さんのピアノ伴奏も、上田さんのハープ演奏も、とてもシンプルで澄みきった細やかな音色で、李さんの二胡に程よいアクセントを添えていく。

最後の曲「万馬奔騰」。前回のコンサートでも演奏された激しい曲。馬が広い大地を奔放に駆け巡る姿、目にも留まらぬ駆ける足の動き、激しいいななき。

速く細かいフレーズを、ときには弦の上を滑らかに滑らせ…と思ったら、それこそギャロップの如く弓を跳ねさせたり、弓を弦に鋭角に当てて馬のいななきを再現したり。それでいて余計な力が一切入っていない超絶テクを今回も楽しむことができました。

アンコールには「ふるさと」。
李さんが独自に音階をアレンジして深みを加える。

金沢に来て20年、ここがふるさと。
これからも金沢でがんばっていきます!

あたたかい演奏、曲間のあたたかい語り、力強く発させたこの言葉。とめどなく涙が溢れて止まりませんでした。今これ書きながらまた涙出ました…。

彩霞という名前のとおり、その演奏は「彩り豊かな霞」。李さんのあたたかさ、しなやかさ、柔らかな強さを感じさせる演奏にまた触れられて幸せでした。

次にまたコンサートが開催されたら、行きます。必ず。

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